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生地・織物の種類「か~」
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- 2019/12/13
生地・織物の種類
生地と一言でいってもたくさんの種類があり、生地によっての特徴や、違いは分かりづらいものですよね。
ここでは生地・織物の種類について解説していきたいと思います。
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絣
絣(かすり)とは筆でかすったような風合いをもつ織り柄やかすり柄の織物のことを指す。防染した糸を用いて色が滲んだ味わいがあるのが特徴。国際的にはイカットとも呼ばれている。
防染手法には防染する範囲を固くくくるか、専用の織締機(おりじめばた)で強く締めて織る、あるいは彫刻した二枚の板の間に挟んで締めるなど様々な手法がある。
また、絣糸を用いなくとも同様の絣効果を出した風通絣(ふうつうがすり)、絣糸を経糸だけに用いるものを経絣、緯糸だけに用いるものを緯絣、経緯ともに用いるものは経緯絣と呼ばれえる。インド起源とされるが、東南アジアや中南米、日本など古い文化を持つ民族にも独特の絣がある。
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片縮緬
片縮緬とは平縮緬の一種で、縦に左撚りの糸を、横に右撚りか左撚りのどちらか一方の強撚糸を打ち込んで、平織りにした縮緬(クレープ)。ステテコなどによく用いられている。
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カットパイル
カットパイルとはベルベットや別珍、コーデュロイなどのパイル織物の表面にできるパイルを、カットして扇状にしたもの。
製織中に切っていく方法と、織りあがってからカットする方法の2種類あります。
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カツラギ
カツラギとは、経緯に10~20Sの太番手単糸を、1/3の綾組織に製織したもので、太綾織物の一種です。漢字で「葛城」と書く。一般的葛城は、経緯に10S~14Sの太い糸を使い、打ち込みは経密度を緯の約2倍とした1/3の左経綾に製縦したものが多く、綾目は45°以上の急角度であることが特徴です。地合いが厚くボリューム感があるため、衣料用のほかに、バッグ、ベルト等に使われます。
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ガーゼ
ガーゼとは経緯共に、普通の織物用原糸より甘撚りの単糸を用い、粗く織った薄手のソフトな織物です。吸湿性がありますので、着用の際、肌にべとつかず、爽やかさを感じさせます。
医療用品として使われるガーゼは、同じ組織ですが、日本薬局法により規定が設けられて、区別されています。平織りの他、二重織のものもありますが、その場合は密度が高くなり、地合いは豊かになります。従来は肌着などに使われていただけですが、最近では夏のブラウスやワンピースにも使用されています。
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金巾
金巾とは27番から40番程度の糸を使った平織りの綿素材のこと。晒し、裏地、ハンカチーフやキッチンウェアに使用される。織り幅により二幅金巾(76cm)、並幅金巾(約95cm)、三幅金巾(約112cm)と区別される。
シャーティングともいう。ポルトガル語のカネキネ(canequine)が語源といわれる。
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カラーデニム
カラーデニムとはインディゴブルー以外の多彩の色のデニムの事。デニムは本来インディゴ染めした藍色であるが、カジュアルファッションの広がりによって、赤や黄、その他の多彩なデニムがつくられ、これがカラージーンズとなっている。これらはデニム本来のインディゴ染め、糸染めではなくカツラギを後染めしたもの、反応染めや硫化染めしたもので、安価なカラージーンズとなります。
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カルゼ
カルゼとは密度の高い2/2の綾織で、経糸には霜降りの双糸、緯糸には単糸を用いているもの。紡毛のカルゼはたて・よこに紡毛糸を用い2/2の綾織が基本である。
短めのけばが一面にあり、強い光沢を持つのが特徴。紺、茶、黒が多い。コート、ユニフォームなどに用いられる。綿のカルゼは経糸に杢糸(もくいと)を用いた2/2のしっかりとした綾織物であり、スポーツウェア、スラックスに用いられる。英国サッフォーク州の産地であるカージー(Kersey)に由来する。
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寒冷紗
寒冷紗(かんれいしゃ)とは紗に似た張りのある薄地織物。経糸、緯糸ともに40番手くらいの綿糸を用い、粗く織り上げたのち濃い糊づけによって仕上げられる。上質なものは造花、人形衣装、カーテン地などに用いられる。ビクトリアローンとも呼ばれる