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ベルベット・ベッチン・ベロアの違い
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- 2019/07/08
ベルベット・ベッチン・ベロアの違い
まず、生地には織物と編み物があります。織物は布帛とも呼び、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で構成された生地です。
ジーンズやスーツ、ワイシャツ、コートなどは織物で作られています。
一方、編み物はニットやジャージーなどとも呼ばれ、セーターやTシャツ、トレーナーなどが代表的なアイテムです。
まず、最大の違いは、ベロアは編み物で、ベッチンとベルベットは織物です。ですのでベロアはセーターやTシャツのようにストレッチ素材が入っていなくても伸縮性があります。また編み目ができていますから、そこから風を通しやすくなります。
しかし、同じ織物ならどうして呼び名が違うのかというとやっぱり違いがあるからなのです。まず、同じ毛足のある織物でも織り方が違います。
ベッチンとは正式には「ベルベッティーン」という名でベッチンはその略称です。経糸と緯糸の織り目の隙間からループ状に糸を上方に出し、そのループを切り分けて毛足にします。原理的にはフェイクファーと同じ作り方で、コーデュロイもベッチンの仲間に分類されます。
一方、ベルベットは二重織りに属する生地で、二重になった上の面と下の面を糸でつなぎ合わせるようにして織ります。織りあがったら、生地の厚みを真ん中から切り開きます。そうすると毛足のある生地ができあがります。ベルベットはビロードとも呼ばれています。
さて、もう一つベッチンとベルベットには違いがあります。ベッチンは元々、綿(コットン)素材で作られることが多く、ベルベットはシルクで作られることがほとんどでした。のちにベルベットはレーヨンでも作られるようになり、ベッチンも合成繊維で作られることが増えましたが、元々、ベッチンとベルベットは使用する原料も異なっていたのです。
次にベッチンは、漢字で別珍と書きます。そしてこちらは綿織物です。
ぬくもりのある表面なので、秋冬のジャケットや和装の足袋などで、よく使われています。
最後に、ベロアは伸縮性のあるニット地です。光沢があるうえに、ストレッチ性とドレープ性があるのでダンスの衣装などによく使われます。
秋冬にはトレンド素材でベロアが大注目さて、スカートやワイドパンツからバックまで色々なところでベロアのアイテムを見かけました。
さて簡単に説明をして参りましたが、三種類の生地の違いを少し理解して頂けましたでしょうか?
ノムラテーラーでは三種類ともお取り扱いしておりますが、私が特にオススメしたいのはチンチラベロア(クラッシュベロア)です。
ベロアの一種ですが、表面の毛並みが均一ではなくまだらになっており、お値段も安くカラーバリエーションが豊富です!衣装からディスプレイまで幅広く使用して頂けます。
秋冬のイベントに最適で、ハロウィンにはオレンジ、パープル、ブラックが、クリスマスにはレッド(エンジ)、グリーン、ホワイトが大人気です!
また似たものでハイミロンという資材用の生地もございます。宝石箱の指輪がささっている所に使われている生地というとイメージしやすいです。
これらの生地は、何かを製作する目的で選ばれるだけでなく、アクセサリーや美術作品の展示の下に敷かれたり、写真を撮る際に撮影物の背景や下に光が反射しない用にする目的で選ばれる事もあります。
ベルベットは生地以外にはリボンのお取り扱いもございます。ただリボン結びするだけでも高級感があり可愛いので、髪の毛に結んだり、アクセサリーを作るのにもぴったりです。
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ノムラテーラーでは、さまざまな生地を取り扱っております。
店舗では四条店1階・2階、オンラインショップでは下の画像から生地をご覧いただけます。
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